ブラウスとギブソンガールのはなし


婦人服としてのブラウスが生まれたのは、1803年前後のロマン主義の時代。

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上半身にぴったりと張り付いたデザインを、スカートの中に裾を入れるインスタイルで

カラーはスタンドカラーが主流だったそうです。

全面にギャザーを入れたり、レースの飾りをつけたものがありましたが、パフスリーブが出てきたのは1893〜1906年にかけて。

ブラウスの語源は、中世フランス語の「ブリオー」。男女共通の仕事着として用いられたリネンのシャツのことで、19世紀末までは下着の一種だったそうです。

それをくつがえしたのは、ギブソン・ガール。

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19世紀末から20世紀初頭にかけ、イラストレーターであるチャールズ・ダナ・ギブソンがペンとインクを使って制作しペンとインクを使って制作した絵入り物語に描いた理想の女性像のこと。(最近よく見るギブソンタックのまとめ髪もここからきてます。ちなみにポンパドールも)

チャールズ・ダナ・ギブソンが描いた女性たちは、ハイカラーに袖山にギャザーを入れたブラウスを着用していたそうで、それが流行に火がついたようです。

ブラウスはプリーツ、ジャボ、ひだ織り、スモック刺繍、レースなど女性らしいディテールが盛り込めるアイテムだし、万国共通して女性が好きなアイテムだと思っています。